10月28・29日はきたまりさんによるワークショップが開催されました。
今回のワークショップは「振付を踊る」。
まずは振りを覚えるところからスタート。振りの順番を覚えることは、難なくクリアできたのですが難しいのがそこからでした。
本当にその振りが体に入っているのか、自分のものになっているのか、動きを追うのではなく踊れているのか。喋りながら動いてみたり、速度を変えたり等、動きにいろいろ変化をつけていくと、体に入ったと思っていた動きが出てこなくなったり。。。
どうすればその振りを自分の踊りにできるのか、個人個人で体に向き合う作業。黙々と動き続けるメンバーの様子を見ていたきたまりさんが「なんか皆グツグツしてる(笑)」と一言。
渡された振りを壊すわけではない。でもどこまで大胆に動きを展開させていくか。内側に向かうのではなく、もっと外へ、大きく開放させていく動き。高低差をつけてみたり、振りの方向をフレーズごとに変えていってみたりと発想広げ、様々な方法を試していきます。
展開させていけばいくほど、自分がその振りを頭で考えながら踊っていたことに気づかされ、動きのことを考えずに振りを踊ることの難しさを感じました。振りを壊すことなく展開させていくためには、ある程度の思い切りと柔軟な発想、そして遊び心も必要なのだと感じながらも、気がつけば自分の癖や好きな展開に陥ってしまい、「新たな感覚」を探っていく作業はその後も黙々と続いていきました。
最後は簡単な構成を加えて、ランダムに流れてくる曲に合わせて振付を踊りました。アップテンポの曲で、敢えて動きを抑えて踊るという選択も考えとしてはあるけれど、今回はとにかく曲の雰囲気に体を合わせていく!というところで、きたまりさんの絶妙な選曲に合わせ、メンバー皆次々に出てくる様々な曲調に体をのせながら踊って初日は終了。
二日目は昨日の振付をもとに、構成を少し加えてそこでどう踊るかを試していきました。
振りで輪唱をしてみたり、お互いの姿が見えない状況を試したり、最後は短いシーンを構成しメンバーで踊りました。一つの短い振りから、様々なパターンが生まれ、さらにそれを構成することでシーンが生まれる。その一連の流れをWSの中で体感できたことは、自ら作品を作る上でとても良い経験となりました。一つの動きから無限に広がる世界を感じた二日間のWS。きたまりさん、ありがとうございました。
(田中麻美)
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Kip Stockton (火曜日, 31 1月 2017 22:23)
Very nice article, just what I wanted to find.