宿る力

 2015年も残すところあとわずかとなりました。本日と明日のカリキュラムでMLIも年末休業となる。もっぱら現在のカリキュラムは1月10日に行われるグループワーク公演「カレイドスコピック」のクリエーションに費やされている。

 

 ソロワーク同様、それぞれが場所と時間を共有しながらクリエーションを行う形をとっているが、今回は各作品の作家が複数のダンサーを共有しているし、さらに作家としてクリエーションをしながら、他の作品にダンサーとしても出演するという、、、かなり複雑な構造となっている。

 

 時間と場所の共有だけでなく、さらに身体と思考も共有すると言えばなんとなくしっくりくるかも知れない。

 

 何にせよソロワークの時にも思ったのだが、突然グループクリエーションを強制するというのも無理があるのか、と思っていた節があったのだが、やはりそれもいらぬ心配だったようだ。

 

 皆が皆、暗中模索しながらも、だからこそ自ら独自の発想でもってクリエーションに挑んでいる。

 

 当たり前だが、作り方というものは6作品あれば6通りあり、それぞれが自分の創作方法を自らの力で見つけていかなければならない。表現するということ自体が教わるものではないように、創作方法というものも教わるものではない。自ら発見して、構築してゆくものだ。

 

 そこに芸術の力が宿る。

 

 皆、残りわずかのクリエーションではあるけれど、頑張って欲しいと思う。

 

 三浦