上村なおかさんによるワークショップ

2015年112728日、上村なおかさんを招聘してのワークショップが開催されました。

 

今回のワークショップは体の基礎づくりをメインに体の可動域を意識によって広げていくワーク。骨盤や背骨、胸骨の関係を意識しながら体を動かしていきます。

 

伸ばすという意識ではなく骨と骨との間を広げていくという感覚でからだを動かすと、驚くほどに可動域が広くなり、体が一回り大きくなって空間にどんどん広がっていくような感覚になります。また、伸ばしたい部分に意識を向けるのではなく、そこにつながっているすべての部分からつなげて流して動かすことで、「ここまでかな」と思っていた可動域がぐいっと広がったりと驚きの連続でした。

 

動かないからだをどう動かすか。

 

そのことを探求しつづけるなおかさんのアプローチはとても参考になり、自分のからだに自分の方法と感覚で向かうことの大切さをとても感じました。

からだへの興味を尽かすことなく、ひたすらそこに向かっていくことは、これから先、自身が踊っていくうえで必ず必要なことなんだと改めて感じました。

そこは皆同じなんだと。

 

からだをひたすら見続け、感じ続け、どう動くのか探究し続ける。

そのことに触れることができた今回のWSはメンバー全員にとって、とても有意義なまた気付きの多い時間になったのではないかと思います。

 

なおかさんが持つ柔らかな雰囲気と、からだに向かって深く流れていく時がとても心地よい二日間でした。



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上村なおか



石川県金沢市生まれ。幼少よりバレエを始める。木佐貫邦子にダンスを、笠井叡にダンスとオイリュトミーを学ぶ。

身体の発見と冒険をキーワードに'95年より自作ソロダンスを開始。

ソロ以外にも、様々なジャンルのアーティストとの恊働作業やセッション、ワークショップを通して身体による交流・交感を積極的に行っている。

近年では<笠井瑞丈×上村なおか>としても継続的に活動中。

第36回舞踊批評家協会新人賞受賞。桜美林大学芸術文化学群などで講師を務めている。http://www.naoka.jp/