8月8、9日の2日間、岡山の県北、真庭で行われたダンス合宿。
日中は里山の緑に囲まれた小学校の体育館で様々なワークを行い、夜は大正時代の農家である古民家で寝食を共にしました。
合宿ワークは、視覚や聴覚、触覚等、各感覚に意識を集中させ、個々の感覚を研ぎすます五感のワークから開始。
太陽の光、山の緑、夏草、木々の香り、鳥や虫の声、体育館や運動場を吹き抜ける風。街中にあるスタジオでは感じられない、自然から得られる感覚を言葉にしていきます。ある一つの感覚に集中することで、その感覚がより鋭敏になっていく反面、それ以外の感覚に対する意識が薄れてしまうことを体感。
そして、五感のワークの流れから、身体全体で風、空気を感じ、また自ら積極的に風、空気に触れていく動きのワークへ。
身体全体で多くの感覚を捉えつつ、それを身体の動きに繋げていく。耳の後ろ、首の裏、胸や背中、指の間・・・、身体のあらゆる部位に感じる風から、柔らかで、軽やかな動きが導かれ、感じ続け、動き続け、体育館から太陽の光が燦々と降り注ぐ運動場へと展開。身体が植物的なものにでもなったような感覚がありました。
即興のワークでは、これまで以上の身体的、精神的な追い込みを経験しました。体力的な限界が近づく中、動きも体力も精神も、それを越えるところに身体を追い込んでいくことで、自らが様々な枠を作っていることに気づき、その枠に囚われず、自ら越えられる可能性を感じることができました。ワークの中で変化していくメンバーの身体や精神性、それがまた自らのエネルギーになる感覚もありました。
練習後の温泉。
メンバーそれぞれが作った料理、そして夜の宴。
夜更けに宿泊した古民家で行われた即興パフォーマンス。
とても豊かで充実した時間はあっという間に過ぎていきました。
2日間の合宿を通じて、メンバーそれぞれが得たもの。
それをさらに深めて、次へと繋げていきます。
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