ベートーベンは何故
あんなに怒った顔をしているのか。
案外、理由は些細なことかもしれない。
ユニークで、壮大で、希望に満ちた作品を創る芸術家でも
些細なことでバランスを失ってしまうものだと思う。
「エリーゼのために」はせつなくて泣ける。
「月光」には始まりと終わりの予感がある。
「運命」は衝動的だ。
「衝動」は誰の心にも眠っている。
時にうまくコントロールできないのはやっかいだ。
それでも、自分の中にある「衝動」を
人前でうまく表現して
思いを通わせることができたら
幸せだと思う。
松永 亜紀子